CRITIQUES

INTRODUCTION

オレゴン州ポートランドの風刺漫画家ジョン・キャラハン。辛辣なユーモアを失わず、決して人生を降りない、車いす生活の破天荒な男。――――――これは、2010年、59歳で他界した世界で一番皮肉な風刺漫画家の奇跡の実話。

アルコールに頼る日々を過ごしていたジョン・キャラハンは、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止めた彼は、過去から自由になる強さを得ていく。そして、持ち前の辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた・・・。

亡きロビン・ウィリアムズが映画化を熱望した実在の男の物語
ポートランドの街を、赤い髪をなびかせ、猛スピードで車いすを走らせていたという、なんとも強烈な風刺漫画家ジョン・キャラハン。そんな彼の半生に魅せられた俳優がいた。それは、2014年に他界したロビン・ウィリアムズ(『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97))。そして、キャラハンの自伝” Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot”の映画化権を得ていたウィリアムズから相談を受けていたのが、ポートランドに縁のある監督ガス・ヴァン・サントだった。彼はウィリアムズ亡き後、この自伝をもとに脚本を書き、企画から20年を経た2018年、ついに映画は完成する。

アカデミー賞作品賞、監督賞ノミネートの『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)、『ミルク』(08)、カンヌ国際映画祭パルムドールおよび監督賞を受賞した『エレファント』(03)をはじめとする数々の作品において、人間の繊細さや冷酷さ、可笑しさや痛み、希望や死生観を、登場人物たちのありのままに寄り添って描いてきたガス・ヴァン・サント。そんな彼の “やさしさ”の眼差しがより感じられる、集大成ともいえる映画が誕生した。

ロビン・ウィリアムズからガス・ヴァン・サントヘと受け継がれた情熱の結晶にして、2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン国際映画祭に正式出品された話題作が、ついに日本公開となる。
最高のキャスト、心に訴える驚くべき演技
キャラハン役を熱望していたロビン・ウィリアムズの心を継いだのは、3度のアカデミー賞ノミネート経験を持つ実力派俳優ホアキン・フェニックス(『ザ・マスター』(12))。『誘う女』(95)以来2度目のガス・ヴァン・サント作品への出演となる彼が、可能な限りのリサーチを重ねてキャラハンの仕草から話し方までを体得、人生に迷って絶望を味わった男の奇跡の半生を、その内面に迫る演技で体現する。

そして、事故によって突然、人生が変わってしまったキャラハンの支えとなる、強さと優しさをあわせ持つ恋人アヌー役を演じるのは、輝くばかりの美しさを見せるルーニー・マーラ(『キャロル』(15))。禁酒会の主催者で、キャラハンの人生の師にして友となる、人生経験を積んだ穏やかなドニー役を好演するのは、ジョナ・ヒル(『マネー・ボール』(11))。キャラハンの人生に寄り添う彼らに加え、『ルイスと不思議の時計』(18)のジャック・ブラックが、キャラハンの悲劇のきっかけを作ってしまう飲み仲間のデクスターに扮する。

音楽は、ガス・ヴァン・サント作品の常連、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)、『ミルク』(08)を含む4度のアカデミー賞ノミネート経験のあるダニー・エルフマン。
「弱いほど、強い人間になれるんだ」
救われること、許すこと。絶望のどん底で苦しみもがき、怒りの嵐に翻弄されながらも、過去から自由になり、背を向けていた世界に心を開き、自分自身を許していくキャラハン。四肢麻痺の身体で生きる彼の、アルコール依存症からの回復のプロセスでもあるその歩みを、本作は、強烈で愛おしい、真実味のある人生の物語として提示する。そこには、かけがえのない人たちとの時間、そして、才能を開花させた彼のアーティストとしての業や情熱が、生きていくための力の源として存在する。観る者は、その心の旅を共にしながら、彼が描くタブー知らずの風刺漫画のテイストにも似た、強烈で可笑しくて生き生きとしたキャラハンを、いつのまにか大好きになっていることだろう。

たとえ人生最悪の時にあっても、人は変われる力を秘めている。やさしさと希望の力を信じさせてくれる、ひとりの男の心の旅が、美しい映像とともに心に響く。

STORY

アルコールに頼る日々を過ごしていたジョン・キャラハンは、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止めた彼は、過去から自由になる強さを得ていく。そして、持ち前の辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた・・・。
59歳で他界した世界で一番皮肉屋な風刺漫画家の奇跡の実話。

ABOUT PRODUCTION

キャラハン、ウィリアムズ、そしてヴァン・サント
風刺漫画家ジョン・キャラハンの驚くべき人生を映画化するという企画がガス・ヴァン・サントに提案されたのは、20年前。彼の監督作品『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)に出演していたロビン・ウィリアムズが、1994年に映画化権を獲得していたキャラハンの自伝” Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot”(89年出版)について、監督をしてくれないかと相談してきた時だった。ウィリアムズは、乗馬中の事故で身体麻痺となってしまった友人、俳優クリストファー・リーヴ(スーパーマン役で知られる。1970年代ジュリアード音楽院時代にウィリアムズとルームメイトとなり、それ以来の友人)のためにもこの役を演じたいと願っていた。「ウィリアムズは、キャラハンが冗談好きで、コメディアンのようなルックスだったことも気に入っていたんだ」とヴァン・サントは語る。

一方、ヴァン・サント自身も、ジョン・キャラハンのことは1980年代から知っていた。彼の風刺漫画がふたりが住むポートランドの地方新聞Willamette Weekなどに掲載されていたからだ。ちょうどその頃、ヴァン・サントは『ドラッグストア・カウボーイ』(89)の撮影を始めたところ。「僕たちふたりは自分たちの世界をはじめたばかりだった」。

こうして、ヴァン・サントは、2000年代初めまで数名の共同脚本家たちと何度もドラフトを執筆していく。しかし、製作に進むことはできなかった。「でも、あの時間があったからこそ、ジョン・キャラハンと一緒に時間を過ごし、その人生を知ることができたんだ」と振り返る。キャラハンのインタビューを重ねることで、風刺漫画家としての側面や本には書かれていない一面を知ることができたのだ。

2014年のウィリアムズの死後、原作を再び脚色することを決めたヴァン・サントは、原作により近い形で脚本を作り上げた。「それまでの脚本は、原作よりも突飛なアイディアにあふれていた。当初はロビンがキャラハンを演じることを念頭に置いていたし、キャラハンの人生に合わせようとしていたからね。でも、考えた末に、強いメッセージ性のある、如何にアルコール依存症から脱したかというチャプターにフォーカスしようと思ったんだ」。

長年住居を構えているオレゴン州ポートランドを舞台に、実在の人物をモデルにした多くの作品を手掛けてきたガス・ヴァン・サント。2010年に59歳で亡くなった華やかで強烈だった男キャラハンの思い出をこう語る。「彼は、ワーキング・クラスやパンク・ロッカーのようなミュージシャンが住んでいるポートランドの北西地区に住んでいた。赤い髪をなびかせて、雨の中でも車いすを猛スピードで走らせていく姿を良く目にしたものだよ」。
風刺漫画家ジョン・キャラハン――ホアキン・フェニックス
因習打破主義者の風刺漫画家ジョン・キャラハンを演じるのはアカデミー賞に3度ノミネートされたホアキン・フェニックス。彼が19歳の時、主演のニコール・キッドマンの年下の恋人役に抜擢されて出演した『誘う女』(95)以来、2度目のガス・ヴァン・サント監督作品への出演となる。

「ガスはユニークな視点を持っている」と語るホアキン。「彼がジョンを直接知っていることからも、ステレオタイプな自伝映画になるとは思えなかった。そして何よりも、この企画に対するガスの情熱を感じたことが、僕にとって一番大事なことだったんだ」。

この企画がキャラハンの家族から絶大な協力を得ていることもホアキンを動かした。「キャラハンの自伝が原作となっているということは、彼の人生について彼が伝えたいことが詰まっていて、これは例えば、他人の人生をクールな映画に作り上げるために、そのあたりにいる監督が考えたことではないってこと。だから、とてもパーソナルな映画になると確信したよ」。

フェニックスはこの役柄に没頭し、キャラハンについて可能な限りのことを調べ、学んだ。自伝本を読み込むことは勿論のこと、ヴァン・サントがキャラハンの自宅でインタビューをしたテープや、1993年に放映された「60ミニッツ」、オランダのドキュメンタリー作家が製作した”Touch Me Someplace I Can Feel”(07)なども研究した。監督とは脚本を1ページずつ読んですべてを語り合った。「彼の役柄への献身は本当に素晴らしかった」とヴァン・サントは称賛する。「それは、物真似などではなく、ホアキンなりのジョンを創り出すことへの挑戦だったんだ」。

フェニックスのリサーチは、キャラハンが事故後に治療を受けた施設、カリフォルニアのザ・ダウニー、ランチョ・ロサンゼルス・ナショナル・リハビリテーション・センターにも及んだ。何でも話してくれる15~20年前に怪我をした人たちの話を聴く一方で、新しい患者さんとも話をする必要性を感じた彼だが、ある日、入院してきた子供の心がショック状態にあることが分かって、言葉を飲み込んだという。「そんな状況で経験するトラウマがどんなに大変なものかを知らされた気がした。そういった経験が、ジョンの人生の一部を理解することに繋がったと思う」。

フェニックスは撮影中のほとんどの時間を車いすで過ごした。電動車いすの操作の訓練には1か月をかけ、キャラハンが使ったものよりパワーアップされた時速約12マイルを出せる車いすを使いこなしていた彼は、キャラハンが車いすから落ちて少年たちに助けられるシーンが最初スタントマンによって撮影されたことに腹を立てた。「だから挑戦してみたけれど、それこそスタントマンがやったみたいになってしまった。というのも、車いすが走る先に張ってあるロープに引っかかって車いすから飛び出す流れだったのに、無意識のうちに腕でコントロールしてしまったんだ。でも、それはジョンにはできない動作だ。だから、あのシーンは少なくとも2度、撮影したんだよ。落ちる瞬間に僕の腕が動かないというシーンを撮るためにね」。

そんなフェニックスの周到な準備は、撮影現場を訪れたキャラハンの弟トムと彼の家族を驚かせることになる。「ホアキンの動きはまるでジョンそのもので、ジョンに再び逢えたのかと思ったほどでした!」。
「コメディは、ホラーに対抗できる大切な武器だ。だからこそ、死をも吹き飛ばせる」
――ジョン・キャラハン
Who is ジョン・キャラハン?
1951年生まれ、オレゴン州ダラス出身。1972年、21歳の時に事故に遭い、車いす生活が始まる。27歳の時に禁酒。過激なユーモアに溢れたキャラハンの風刺漫画は、彼が住むポートランドの地方紙Willamette Weekに27年間掲載され、多くのファンだけでなく、漫画に怒った多くの人々からも手紙がきた。風刺漫画本や絵本、そして自身の伝記”Don't Worry, He Won't Get Far on Foot:The Autobiography of Dangerous Man”などを執筆。彼の風刺漫画は、サンフランシスコ・クロニクル、ニューヨーク・デイリー・ニュース、ロンドン・オブザーバーなどを含む50紙以上で掲載されている。2010年、手術後の合併症により59歳で他界。尚、ミュージシャンでもあった彼の歌声は、本作のエンドクレジットに流れる曲“Texas When You Go”で聴くことができる。

ヴァン・サントは語る。「アーティストが人生のどこかで始めた何かは、決して終わることがない。その強迫観念に取りつかれるということが、アーティストたる所以なんだ。ジョンの場合は、イラストを描き続けることが生きていく一番の理由となった。彼にとって、すべてのものはいつもイラストであり、風刺漫画だったんだ」。

CAST

ホアキン・フェニックス(ジョン)
JOAQUIN PHOENIX (John Callahan)
ジョナ・ヒル(ドニー)
JONAH HILL (Donnie)
ルーニー・マーラ(アヌー)
ROONEY MARA (Annu)
ジャック・ブラック(デクスター)
JACK BLACK (Dexter) 
ホアキン・フェニックス(ジョン)
JOAQUIN PHOENIX (John Callahan) 
プエルトリコ出身、8歳で俳優としての活動をスタート。TVドラマで活躍後、『スペースキャンプ』(86)で映画デビュー。妹のサマー・フェニックスと共演の『ラスキーズ』(87)、ロン・ハワード監督『バックマン家の人々』(89)等に出演後、1995年、ガス・ヴァン・サント監督作品『誘う女』でニコール・キッドマンの相手役に抜擢され、高い評価を受けた。ジョエル・シューマカー監督『8mm』(99)、リドリー・スコット監督のアカデミー賞作品賞『グラディエーター』(00)でアカデミー賞助演男優賞に初めてノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、放送映画批評家協会賞の助演男優賞等を受賞。M・ナイト・シャマラン監督『サイン』(02)と『ヴィレッジ』(04)、『ホテル・ルワンダ』(04)等に出演。2006年伝説的シンガー・ソング・ライターであるジョニー・キャッシュ役に挑んだ『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(05)で、アカデミー賞主演男優賞等にノミネート、ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門主演男優賞受賞。
2008年10月27日、ラップ・ミュージックに専念するために映画業界からの引退を発表するが、それは義弟ケイシー・アフレックが監督したモキュメンタリー『容疑者、ホアキン・フェニックス』(10)の役柄を演じてのことだったと判明。2011年映画界に復帰、ポール・トーマス・アンダーソン監督『ザ・マスター』(11)でフィリップ・シーモア・ホフマンと共にヴェネツィア国際映画祭男優賞受賞。その後スパイク・ジョーンズ監督『her/世界でひとつの彼女』(13)、ウディ・アレン監督『教授のおかしな妄想殺人』(15)、カンヌ映画祭主演男優賞受賞『ビューティフル・デイ』(17)に出演。本作以降の作品に、ジャック・オーディアール監督“The Sisters Brothers”(18)、DC映画“Joker”(19)等。
社会的活動家でもあるフェニックスは、多くのチャリティ活動、人道主義グループをサポート。アムネスティ・インターナショナル、アート・オブ・エリシアム、ハート、ピース・アライアンス(アメリカ合衆国デパートメント・オブ・ピースのキャンペーンを実施している組織)、ランチボックス・ファンドのディレクターのひとりでもある。
ジョナ・ヒル(ドニー)
JONAH HILL (Donnie) 
ロサンゼルス出身、俳優としての活躍のきっかけは彼自身が脚本を手掛けたNYで上演した一人芝居だった。長編映画デビュー『ハッカビーズ』(04)、『40歳の童貞男』(05)、ジャド・アパトーのプロデュース『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07・未)、『僕の大切な人と、そのクソガキ』(10・未)等に出演。
2011年ベネット・ミラー監督『マネー・ボール』(11)にて初めてアカデミー賞、その他ゴールデン・グローブ賞、SAG賞等助演男優賞にノミネートされた。クエンティン・タランティーノ監督『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)、マーティン・スコセッシ監督『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)の演技は高い評価を受け、2度目のアカデミー賞助演男優賞にノミネート、ヴァラエティ紙が選ぶクリエイティブ・インパクト賞にも選出された。声優としても活躍し、ドクター・スース原作の『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』(08)、『ヒックとドラゴン』(10)、『LEGO(R)ムービー』(14)、セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグ製作、自身が製作総指揮となった『ソーセージ・パーティー』(16)等に出演。
原案者・プロデューサーとしても活躍、チャニング・テイタムと共演し大ヒットした『21ジャンプストリート』(12・未)、その続編『22ジャンプストリート』(14・未)は興行収入3.3億ドルを記録、シリーズ最新作“23Jump Street”に出演を予定している。2018年、監督デビュー、自ら脚本も手掛けた青春映画“Mid90s”(18) の製作はA24、プロデューサーはスコット・ルーディン、主演はキャサリン・ウォーターストンとルーカス・ヘッジズが務めた。製作のみならず、脚本家、そしてプロデューサーとしても活躍、待機作品にはアパトープロデュースのコメディ”Pure Imagination”等がある。
ルーニー・マーラ(アヌー)
ROONEY MARA (Annu)
 ニューヨーク出身、俳優としての視野を広げるためにインディペンデント映画に出演を決断、ロサンゼルスへと移る。TVドラマで活躍後、『タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑』(09)、デヴィッド・フィンチャー監督2作品『ソーシャル・ネットワーク』(10)、『ドラゴン・タトゥーの女』(11)に出演。リスベット・サランデル役でナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ブレイクスルー演技賞を受賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。スパイク・ジョーンズ監督『her/世界でひとつの彼女』(13)でホアキン・フェニックスと初共演。
2015年トッド・ヘインズ監督『キャロル』(15)で、カンヌ映画祭主演女優賞を受賞。アカデミー賞、SAG賞、ゴールデン・グローブ賞、BAFTAにノミネートされた。ジョー・ライト監督『PAN~ネバーランド、夢のはじまり~』(15)、ガース・デイヴィス監督『LION/ライオン~25年目のただいま~』(16)、ジム・シェリダン監督『ローズの秘密の頁』(16)、ライカ製作のアニメーション『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(16)(声優)、デヴィッド・ロウリー監督作『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(17)、テレンス・マリック監督”Song to Song”(17)等に出演。ガース・デイヴィス監督『マグダラのマリア』(18・未) では再びホアキン・フェニックスと共演している。
マーラは、アフリカ ケニアのナイロビにある最も大きなスラム、キベラの貧しい孤児たちを助ける非営利団体Uwezaの創設者でもある。
ジャック・ブラック(デクスター)
JACK BLACK (Dexter) 
サンタモニカ生まれ。ティム・ロビンス監督デビュー作『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(92)で映画デビュー。その後『ハイ・フィデリティ』(00)、『愛しのローズマリー』(01)、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞に初ノミネートされた『スクール・オブ・ロック』(03)、『隣のリッチマン』(04・未)、アカデミー賞受賞大ヒット作『キング・コング』(05)、『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(06)、『ホリデイ』(06)、大ヒット作『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08)、『ガリバー旅行記』(09)、『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(11)等に出演。『バーニー/みんなが愛した殺人者』(13)ではゴールデン・グローブ賞、インディペンデント・スピリット賞主演男優賞ノミネート、その後プロデュース作『バッド・ブロマンス』(15・未)、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(17)、プロデューサー兼主役『ポルカ・キング』(17・未)、『ルイスと不思議の時計』(18)等に出演。
声優として『アイス・エイジ』(02)、『シャーク・テイル』(04)、『ザ・マペッツ』(11)、そしてドリーム・ワークスのヒット・シリーズ3作『カンフー・パンダ』(08)、『カンフー・パンダ2』(11)、『カンフー・パンダ3』(16・未)等に出演。
スクリーン以外では、プロダクション会社エレクトリック・ダイナミックを設立し、コメディ・セントラルにウーマン・バスケット・ボール・リーグのコメディ企画を販売、番組のプロデューサーも務める。マルチに才能を発揮しているブラックは、友人でもある俳優カイル・ガスと国内外でも活躍するロック-フォーク・コメディバンド“テネイシャスD”を組み、リード・シンガーを務める。アルバム「テネイシャスD」(01)はゴールド・セールスとなった。彼らが主演の映画『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』(06)は、ブラックが製作・監督。
ガス・ヴァン・サント(監督)
GUS VAN SANT (Director) 
ケンタッキー州ルイビル出身。1985年ロサンゼルス批評家協会に高く評価された『マラノーチェ』(85)で映画監督デビューを果たす。2作目『ドラッグストア・カウボーイ』(89)はインディペンデント・スピリット賞で主演・脚本を含む4部門、全米映画批評家協会賞で作品・監督・脚本賞等を受賞。リヴァー・フェニックス、キアヌ・リーヴスが共演した『マイ・プライベート・アイダホ』(91)も多くの賞を受賞、インディペンデント・スピリット賞で主演・脚本を含む3部門に輝いた。『誘う女』(95)では主演ニコール・キッドマンがゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)は、新しい才能マッド・デイモンとベン・アフレックがアカデミー賞脚本賞、ロビン・ウィリアムズがアカデミー賞助演男優賞を受賞。2003年に発表したコロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにした『エレファント』は、カンヌ映画祭最高賞パルムドール、監督賞をダブル受賞。2008年、ショーン・ペンがアカデミー賞主演男優賞を受賞した『ミルク』が公開、本人も2度目の監督賞にノミネートされる等、彼の手掛ける作品は多くの称賛を受けている。その他『カウガール・ブルース』(93)、『サイコ』(98)、『小説家を見つけたら』(00)、『ラストデイズ』(05)、『パラノイドパーク』(07)、『永遠の僕たち』(11)、『プロミスト・ランド』(12)等。2015年カンヌ映画祭コンペティション部門出品『追憶の森』(15)は青木ヶ原樹海を舞台にした物語である。
ゴールデン・グローブ賞を受賞したケイシー・グラマー主演のTVシリーズ「BOSS/ボス ~権力の代償~」(シーズン1、11)(シーズン2、12)を監督、製作総指揮も務めた。その他、ABC製作のミニシリーズ、『ミルク』(08)の脚本家ダスティン・ランス・ブラックがクリエイティブを手掛けた”When We Rise”(17・未)を監督、ジェームズ・フランコが主演の自伝映画”I Am Michael”(15・未)の製作総指揮を務めた。
ミュージシャンとしてアルバム2枚をリリース、そして『ドラッグストア・カウボーイ』(89)のオーディションのころから始めた企画をまとめた写真集”108 Portraits”を出版。ヴァン・サントは現在、オレゴン州ポートランドに住んでいる。
ジョナ・ヒル(ドニー)
JONAH HILL (Donnie) 
ロサンゼルス出身、俳優としての活躍のきっかけは彼自身が脚本を手掛けたNYで上演した一人芝居だった。長編映画デビュー『ハッカビーズ』(04)、『40歳の童貞男』(05)、ジャド・アパトーのプロデュース『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07・未)、『僕の大切な人と、そのクソガキ』(10・未)等に出演。
2011年ベネット・ミラー監督『マネー・ボール』(11)にて初めてアカデミー賞、その他ゴールデン・グローブ賞、SAG賞等助演男優賞にノミネートされた。クエンティン・タランティーノ監督『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)、マーティン・スコセッシ監督『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)の演技は高い評価を受け、2度目のアカデミー賞助演男優賞にノミネート、ヴァラエティ紙が選ぶクリエイティブ・インパクト賞にも選出された。声優としても活躍し、ドクター・スース原作の『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』(08)、『ヒックとドラゴン』(10)、『LEGO(R)ムービー』(14)、セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグ製作、自身が製作総指揮となった『ソーセージ・パーティー』(16)等に出演。
原案者・プロデューサーとしても活躍、チャニング・テイタムと共演し大ヒットした『21ジャンプストリート』(12・未)、その続編『22ジャンプストリート』(14・未)は興行収入3.3億ドルを記録、シリーズ最新作“23Jump Street”に出演を予定している。2018年、監督デビュー、自ら脚本も手掛けた青春映画“Mid90s”(18) の製作はA24、プロデューサーはスコット・ルーディン、主演はキャサリン・ウォーターストンとルーカス・ヘッジズが務めた。製作のみならず、脚本家、そしてプロデューサーとしても活躍、待機作品にはアパトープロデュースのコメディ”Pure Imagination”等がある。
ルーニー・マーラ(アヌー)
ROONEY MARA (Annu)
 ニューヨーク出身、俳優としての視野を広げるためにインディペンデント映画に出演を決断、ロサンゼルスへと移る。TVドラマで活躍後、『タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑』(09)、デヴィッド・フィンチャー監督2作品『ソーシャル・ネットワーク』(10)、『ドラゴン・タトゥーの女』(11)に出演。リスベット・サランデル役でナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ブレイクスルー演技賞を受賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。スパイク・ジョーンズ監督『her/世界でひとつの彼女』(13)でホアキン・フェニックスと初共演。
2015年トッド・ヘインズ監督『キャロル』(15)で、カンヌ映画祭主演女優賞を受賞。アカデミー賞、SAG賞、ゴールデン・グローブ賞、BAFTAにノミネートされた。ジョー・ライト監督『PAN~ネバーランド、夢のはじまり~』(15)、ガース・デイヴィス監督『LION/ライオン~25年目のただいま~』(16)、ジム・シェリダン監督『ローズの秘密の頁』(16)、ライカ製作のアニメーション『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(16)(声優)、デヴィッド・ロウリー監督作『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(17)、テレンス・マリック監督”Song to Song”(17)等に出演。ガース・デイヴィス監督『マグダラのマリア』(18・未) では再びホアキン・フェニックスと共演している。
マーラは、アフリカ ケニアのナイロビにある最も大きなスラム、キベラの貧しい孤児たちを助ける非営利団体Uwezaの創設者でもある。

THE FILMMAKERS

ガス・ヴァン・サント(監督)
GUS VAN SANT (Director) 
クリストファー・ブローヴェルト(撮影監督)
CHRISTOPHER BLAUVELT (Director of Photography) 
ダニー・エルフマン(音楽)
DANNY ELFMAN (Composer) 

CREDITS